2018年4月 - 2021年3月
小児成熟T細胞性リンパ腫における腫瘍免疫関連遺伝子発現による分類と予後因子の同定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
未分化大細胞型リンパ腫を除く、小児EBER陰性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は9/1875例(0.5%)で、CD8陽性6例、CD4, CD8共に陽性1例、共に陰性2例、細胞障害分子は7例で陽性であった。ケモカインレセプターの発現パターンも検討した症例では予後良好のCCR3であった。TNS1, ZFHX3,TET2, NCOA2遺伝子変異を認めたが、p53, VAV1遺伝子の異常は認めなかった。JAK-STAT pathway関連遺伝子の変異は稀であった。これらの結果から、小児のEBER陰性PTCLは成人とは異なる遺伝子背景を持つ可能性が高く、非常に予後が良い理由の一つと考えられた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K07006
- 体系的課題番号 : JP18K07006