2016年8月
観察者の視点領域を考慮した3次元点群によるデータ軽量化
可視化情報学会論文集
- 巻
- 36
- 号
- 368
- 開始ページ
- 40
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3154/tvsj.36.40
- 出版者・発行元
- 社団法人 可視化情報学会
大規模な3次元データをスマートフォンなどで表示させるためには、大胆なデータリダクションが必要となる。ここでは、閲覧時の視点範囲を考慮し、閲覧に必要十分な情報を保持することで、オリジナルの3次元データの量や複雑さに関係なく、利用者指定のデータ量に軽量化する手法を提案する。視点範囲が制限される例として、商品パッケージのラベルをマーカとした広告用のAR表示がある。マーカを認識するために、カメラは一定距離より近づくことができず、遠く離れることもできない。また、ラベルの裏側に回ることもできない。このような状況では、いくつかの方向からのレンダリング情報(色情報+Zバッファ)を集めた2.5次元の点群情報で3次元モデルの置換えが可能である。本論文では、そのプロトタイプシステムを紹介し、単純なモデルに対する点群表示の品質評価結果を示す。結果、提案手法は利用者指定の一定量に3次元データを削減し、その点群データで十分な品質で表示できることが解った。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3154/tvsj.36.40
- ISSN : 1346-5260
- eISSN : 1346-5260
- J-Global ID : 201602261267820144
- CiNii Articles ID : 130005263194
- CiNii Research ID : 1390282680291412352