共同研究・競争的資金等の研究課題

2005年 - 2007年

近・現代廃棄物処理システムの形成・変容過程とその多面的展開

日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費
  • 波江 彰彦

課題番号
05J09829
体系的課題番号
JP05J09829
配分額
(総額)
2,200,000円
(直接経費)
2,200,000円

本年度は第1に、主に大阪市を事例として、大都市におけるごみ排出の時間変動について追究した。まず、PLS回帰などの計量的手法を用いて家庭系ごみ排出の地域差について分析した。その結果、人口、世帯、生活環境、産業、事業系ごみの動向などを反映して規定され、時間的に変動する大都市における家庭系ごみ排出の空間構造を明らかにした。また、家庭系と事業系を含むごみ総排出量の長期的推移について、経済成長率や家計消費支出額などの経済指標と関連させて分析した結果、これらの指標で示される生産・消費の動向がやや遅れてごみ総排出量の増減に波及していることが明らかになった。さらに、排出されたごみの質(組成)の変化についても、紙の生産量などと関連させて分析した。
第2に、東京都特別区および政令指定都市を対象として、ごみ排出量の長期的推移の都市間比較を行った。まず、各都市の戦後のごみ排出量に関するデータベースを作成したうえで、それを活用して分析を進めた。大都市におけるごみ排出量はおおむね類似した推移を示しながらも、増加から減少へと転じる転換点の有無やその時期などに違いがみられる。近年になって多くの大都市でみられるごみ排出量の増加から減少への転換に着目し、各都市の経済的・社会的指標やごみ管理施策、近年の資源ごみ(循環資源)輸出急増と関連させて検討・考察を行った。
なお、上記研究に関連して、査読付き論文が1本受理され、また、研究発表を1件行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-05J09829
ID情報
  • 課題番号 : 05J09829
  • 体系的課題番号 : JP05J09829