共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年 - 2023年

深層学習における内部状態の統計的手法による表現と新しい学習手法の構築

日本学術振興会  科研費  基盤研究(C)

課題番号
18K11449
体系的課題番号
JP18K11449
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
5,600,000円
(直接経費)
4,550,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

昨年度までは,リカレントニューラルネットワーク(RNN)における代表的なネットワーク構造であるLSTMを中心に,その内部にどのような形で構文などの非線形な構造が学習されているかについて,探求をおこなってきた.一方で本年度は,LSTMだけではなく,Transformer を視野に入れ,どのように文の構造が表現されるのかについて,探求を行った.Transformer は,任意の二つの離れた位置にある単語に対して,その信号の関係を計算(主にアテンションと呼ばれる機構)するレイヤーを積み重ねた構造をしているため,LSTMよりも直接的に,構文木が内部で表現されていることが知られている一方,理論的な観点からは,RNNのほうが表現できる言語クラスが大きいことが知られている.実際に,ある特殊な言語クラスに属する人工言語からサンプルした文の集合を訓練データとして学習したときに,RNNとTransformer では,どのような性質上の違いがあるのかについての実験を計画している.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11449
ID情報
  • 課題番号 : 18K11449
  • 体系的課題番号 : JP18K11449