Research Projects

Apr, 2012 - Mar, 2015

フランス実存主義とその外部:ジャン=ポール・サルトルとアメリカ

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

Grant type
Competitive

本研究はこれまでもっぱら両大戦間のドイツ思想との関係によって研究されてきたフランス実存思想に関して、アメリカが与えた影響と意味を草稿研究と実証的研究の二面からアプローチするものである。第二次世界大戦後に世界的に大きな影響を与えた作家・思想家ジャン=ポール・サルトルの文学史・思想史的系譜はこれまでも丹念に研究されてきたが、同時代の世界状況、特にアメリカとの関係については、包括的な研究がなされているとは言い難い。本研究はその欠落を埋めるべく、フランス実存思想の形成を、1946、47年のサルトルのアメリカ長期滞在を通して検討しようと試みるものである