共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

口腔がん幹細胞の転移巣形成機構の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K11691
体系的課題番号
JP17K11691
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

初年度の研究結果から、口腔扁平上皮癌細胞(親株)と口腔がん幹細胞と比較検討した結果、ウエスタンブロッティング法により、がん幹細胞ではABCG2とCD44が強発現しており、Efflux pump解析により薬剤排出能に優れていることを明らかにした。またMicroarray解析から、がん幹細胞ではSOX9とFGF9が有意に増加していることがわかった。そこで、ABCG2、CD44、SOX9、FGF9に注目し、がん幹細胞の転移巣形成に深く関与すると考えられている特徴である、EMT(上皮間葉転換)にはどの分子が関与しているのかを検証するため、それぞれをノックダウンし、EMTの特徴との関連を検証した。
その結果、ABCG2、CD44、SOX9はがん幹細胞のEMTの特徴に関連していなかった。現在、FGF9について同じように検証しているところである。
また、がん幹細胞の特徴の一つである薬剤排出能にどの分子が関与しているかを検証している。
それにより、がん幹細胞で発現が増加している分子が薬剤排出(薬剤を細胞外へと排出する能力)に関与しているのかがわかる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K11691
ID情報
  • 課題番号 : 17K11691
  • 体系的課題番号 : JP17K11691

この研究課題の成果一覧

MISC

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