2017年4月 - 2020年3月
口腔がん幹細胞の転移巣形成機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
初年度の研究結果から、口腔扁平上皮癌細胞(親株)と口腔がん幹細胞と比較検討した結果、ウエスタンブロッティング法により、がん幹細胞ではABCG2とCD44が強発現しており、Efflux pump解析により薬剤排出能に優れていることを明らかにした。またMicroarray解析から、がん幹細胞ではSOX9とFGF9が有意に増加していることがわかった。そこで、ABCG2、CD44、SOX9、FGF9に注目し、がん幹細胞の転移巣形成に深く関与すると考えられている特徴である、EMT(上皮間葉転換)にはどの分子が関与しているのかを検証するため、それぞれをノックダウンし、EMTの特徴との関連を検証した。
その結果、ABCG2、CD44、SOX9はがん幹細胞のEMTの特徴に関連していなかった。現在、FGF9について同じように検証しているところである。
また、がん幹細胞の特徴の一つである薬剤排出能にどの分子が関与しているかを検証している。
それにより、がん幹細胞で発現が増加している分子が薬剤排出(薬剤を細胞外へと排出する能力)に関与しているのかがわかる。
その結果、ABCG2、CD44、SOX9はがん幹細胞のEMTの特徴に関連していなかった。現在、FGF9について同じように検証しているところである。
また、がん幹細胞の特徴の一つである薬剤排出能にどの分子が関与しているかを検証している。
それにより、がん幹細胞で発現が増加している分子が薬剤排出(薬剤を細胞外へと排出する能力)に関与しているのかがわかる。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K11691
- 体系的課題番号 : JP17K11691
この研究課題の成果一覧
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MISC
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日本薬学会要旨集 144年会 31P-am070 2024年3月 最終著者
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日本薬学会要旨集 142年会 27P01-am1-33S 2022年3月 最終著者
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Pacifichem 2021 (Honolulu, Hawaii, USA) 2021年12月 筆頭著者