2013年4月 - 2015年3月
ヒストン修飾リーダー因子による正常及びがん幹細胞の分化多能性の維持機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、分化多能性に関わるヒストン修飾リーダーを同定する目的で、クロモドメインタンパク質Cdyl2の幹細胞における機能を解析した。ノックダウンES細胞および過剰発現ES細胞の解析から、Cdyl2は、マウスES細胞の未分化状態の維持に重要であることが示された。また、ChIP assayから、Cdyl2は分化関連遺伝子の転写開始点近傍に結合することがわかった。さらに、Cdyl2はEZH2と結合すること、H3K27me3を認識することが示された。よって、Cdyl2は、EZH2によりメチル化された分化関連遺伝子に結合し、それらの発現を抑制することでES細胞の未分化性を保っていると考えられる。
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- 課題番号 : 25830094
- 体系的課題番号 : JP25830094
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