本研究は、英語の読み書き障害（英語ディスレクシア）の児童の指導に際して、教員が直面する問題及び潜在又は顕在するニーズを明らかにし、英語ディスレクシアの診断テストを開発することを目的とするものである。研究1年目となるH29年度は、英語ディスレクシアの学習者の診断テストの作成に向け、福岡県内の公立中学校の英語科教員を対象に質問紙による調査を実施し、教員が英語ディスレクシアや英語ディスレクシアの児童生徒の指導について、どの程度またどのように認識しているかを明らかにすることを目的とした。H29年度の研究実績は下記の通りである。
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1.先行研究の高等学校教員や小・中学校教員に対する学習障害やディスレクシアについての調査を参考に、福岡県内の公立中学校の英語科教員を対象としたアンケートを作成し実施した。
2.アンケート回収後、量的および質的分析の結果に基づき、英語ディスレクシアや英語ディスレクシアの学習者に対する指導に関して教師が持つ認識やニーズを類型化した。本調査については、平成31年度に論文の形で研究成果を発表する予定である。
3.小学校教員を対象とした調査については、中学校教員を対象とした調査の結果をもとに調査紙を作成している。小学校教員を対象とした調査は平成31年度に実施する予定である。