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2019年6月

がん悪液質におけるサルコペニアと運動療法

Med Sci Digest
  • 杉浦 英志
  • ,
  • 松永 直道
  • ,
  • 柳澤 卓也
  • ,
  • 松山 琴音
  • ,
  • 森長 真言
  • ,
  • 亀高 諭

45
6
開始ページ
70 (366)
終了ページ
73 (369)
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
出版者・発行元
(株)ニュー・サイエンス社

がん悪液質におけるサルコペニアの評価や運動療法の具体的な効果を示したエビデンスは得られていない。そこで、我々はがん患者に対するサルコペニアの評価法や基礎的、臨床的な報告に基づいたがんサルコペニアに対する運動療法効果について検討を行った。がん患者におけるサルコペニアの評価では高齢者における筋量評価とは異なり、CT画像にて第3腰椎レベルや臍レベルの腸腰筋や脊柱起立筋の断面積を測定して骨格筋量を定量する方法が簡便で有用である。また、坦がんマウスの実験から、がんの種類やがんのステージによらず筋萎縮は進行するものであり、運動によりサルコペニアの予防やQOL改善、生存率の改善にも繋がる可能性が確認された。運動強度については中~高強度の運動が有効であるが、体力消耗状態時のリハビリテーションとして高強度の運動は困難であるため、運動強度や運動時間の変化による筋萎縮予防効果をさらに検証していく必要がある。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1347-4340
  • 医中誌Web ID : 2019235190

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