論文

2011年3月31日

「古代神祇祭祀制度の形成過程と宗像社」

『「宗像・沖ノ島と関連遺産群」研究報告』
  • 加瀬直弥

I
開始ページ
p397
終了ページ
p406
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」世界遺産推進会議、福岡県企画・地域振興部総合政策課世界遺産登録推進室

本稿のねらいは、律令神祇祭祀制度における宗像社の位置づけを把握することによって古代の沖ノ島・宗像社の歴史を明らかにすることである。そこでまず、当時の文献史料から見いだせる宗像社の顕著な特色のひとつが、鎮座する宗像郡が神郡であるということに注目し、神郡を擁する他社と、神まつりの実態などを比較した。その結果、律令神祇祭祀制度が形成される7世紀後半以前からの天皇との深い関わりが、以後の宗像社の特別な位置づけを定めていることが理解できた。その後、平安時代の最初期になると宗像社の神主をめぐる制度の変化がみられ…

エクスポート
BibTeX RIS