共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

日本的ファンシーをめぐる1970年代の女性文化再編の研究ーサンリオ出版を中心に

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K00293
体系的課題番号
JP20K00293
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

第1回研究会は、2021年7月31日(土)に、テーマ「サンリオの出版物『詩とメルヘン』を概観する」と題し、小平麻衣子(担当:1973年4 月~1977年4月)、井原あや(担当:1977年5 月~1981年3月)、尾崎名津子(担当:1981年5月~1982年12月)がそれぞれ担当の時期について発表を行った。コメンテーターには太田知美氏を招き、『詩とメルヘン』についての全体像の把握に努めた。
第2回研究会は、2021年9月11日(土)にオンライン開催し、徳永夏子氏「『詩とメルヘン』(1985年12月~1990年12月)について」、加藤優氏「サンリオSF文庫における「国際」性―ニュー・ウェーブSFとの関わりから―」、吉田司雄氏「サンリオSF文庫と〈SFの歴史〉―フェミニストSFを中心に」の3本の研究発表と討議を行った。この回では、サンリオSF文庫の特色を整理した。
第3回研究会は、2021年11月6日(土)に木村智哉氏を招き、講演「サンリオの映画事業とその時代」をオンライン開催した。映画産業の流れにおけるサンリオの位置づけについて知見を得た。
第4回研究会は、2022年3月27日(日)にオンライン開催し、吉田恵理氏「『詩とメルヘン』同時代の詩の状況―1970年代を中心に」濱崎睦氏「80年代における「女性詩」をめぐって」、の2本の研究発表と討議を行った。いわゆる〈女性詩〉への注目前夜の詩壇の問題意識について理解を深めた。1年間を通じて、多岐にわたるサンリオの出版物、文化的事業について、着実に成果を重ねている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00293
ID情報
  • 課題番号 : 20K00293
  • 体系的課題番号 : JP20K00293

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

  1
  • 小平, 麻衣子, 井原, あや, 尾崎, 名津子, 徳永, 夏子 (担当:共編者(共編著者), 範囲:論文「感傷の在り処―『詩とメルヘン』と安房直子」pp.103-128、コラム「サンリオとロマンス小説の季節」pp.129-132)
    慶應義塾大学出版会 2024年2月 (ISBN: 9784766429404)