2019年4月 - 2022年3月
ガス封入中空デバイスによる抗体医薬の眼内徐放システムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
加齢黄斑変性などの標準治療である抗血管内増殖因子薬の硝子体内注射は、しばしば注射の継続が数年に及ぶため、高齢者のために治療継続が困難となる。この問題の解決のためのドラッグデリバリーシステム(DDS)として、我々は、中空デバイス内を乾燥薬物と気体で満たした新しいDDS製剤の開発を行なっている。アクリル製の緑内障インプラント型デバイスを有色家兎に埋植し、解放部を眼内に留置したところ、半年の抗体徐放が確認できた。内腔をより確保できる網膜剥離手術で行う輪状締結型のデバイスの素材としてテフロンは固く、シリコーンではガス透過率が高く、現在、ガス透過性の低い素材の選別中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K09954
- 体系的課題番号 : JP19K09954