2009年5月
論文数・引用数からみたわが国の大学間格差の動向分析
情報知識学会誌
- 巻
- 19
- 号
- 2
- 開始ページ
- 158
- 終了ページ
- 169
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- DOI
- 10.2964/jsik.19-158
- 出版者・発行元
- 情報知識学会
筆者は年来トムソン・ロイター社(通称ISI)製の論文引用統計データベースに基づき,大学・機関別の論文数・引用数関連の統計指標の研究開発を行っている.2004 年の国立大学法人化以降,各般の大学間競争助長政策のもと,公私立大学を含めた大学間「格差」が拡がっているのではないかとの指摘が,昨今なされるようになっている.上記データベースにおける論文数統計からみた国立大学上位8 大学とその他国立大との間での,2006 年までの格差拡大の傾向については,すでに読売新聞記事「地方大,揺らぐ研究基盤」の一部として公表したところである[1].そこで本稿では,データを2007 年までに更新した上で,論文数のみならず引用数関連指標も加味し,またハーフィンダール係数(HHI)を算出して,「格差」の年次的推移をさらに詳しく検証し,今後の動向についての示唆を得るものとする.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2964/jsik.19-158
- ISSN : 0917-1436
- ISSN : 1881-7661
- CiNii Articles ID : 110007227669
- CiNii Books ID : AN10459774