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2018年10月

【透析食の調理者と透析患者】 全国各地の透析患者の食事事情 過疎地域に住む左半身麻痺のある50歳代男性患者

臨床透析
  • 篠原 未希
  • ,
  • 恩田 佳代子
  • ,
  • 飯野 則昭

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11
開始ページ
1353
終了ページ
1358
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)日本メディカルセンター

<文献概要>魚沼医療圏は買い物,通院などに車が不可欠である.家事全般を担当している透析患者が,大腿骨転子部骨折をし,車いす生活となった.骨折前はカリウム制限やリン制限,塩分制限に対する食事の問題点があっても,本人のみへ栄養指導を行うことで検査データの改善ができていた.骨折後は家事に関して家族の協力は得られず,食事内容の偏り,摂取エネルギー・栄養素不足となり,低栄養が問題となりONS(経口的栄養補助)が処方されている.都市部に比べ,社会サービスの選択肢が少ない過疎地では,透析患者を取り巻く状況が深刻である.本人のみへの栄養指導では解決に至らず,家族を巻き込んだ指導が必要と考える.

ID情報
  • ISSN : 0910-5808
  • 医中誌Web ID : SA15030014

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