2018年1月
SFPQ-TFE3融合遺伝子を検出したperivascular epithelioid cell tumorの1例
診断病理
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- 巻
- 35
- 号
- 1
- 開始ページ
- 59
- 終了ページ
- 65
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病理学会
Perivascular epithelioid cell tumor(PEComa)はperivascular epithelioid cellsへの分化を示す間葉系腫瘍で、結節性硬化症に関連する一群の他、近年TFE3転座を有するものが報告されている。14歳女児のSFPQ-TFE3融合遺伝子を伴うPEComaを経験した。後腹膜腫瘤の開腹生検にて、組織学的に淡明な細胞質を有する細胞が、繊細な血管とともに胞巣状に増殖する腫瘍を認めた。免疫組織化学的に腫瘍細胞はHMB45陽性、Melan A陽性、TFE3陽性を示した。結節性硬化症関連のPEComaと異なり、alpha-SMA陰性を示すことから、TFE3転座を有する同腫瘍を疑った。FISH法にてTFE3のbreak apartを確認し、RNA sequence法およびRT-PCR法にて融合遺伝子SFPQ-TFE3を同定し、確定診断に至った。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1345-6431
- 医中誌Web ID : 2018169194