Misc.

Mar, 2003

Sirenomelia(人魚体症候群)の2症例について

日本産科婦人科学会新潟地方部会会誌
  • 須藤 寛人
  • ,
  • 山口 雅幸
  • ,
  • 菊池 朗
  • ,
  • 安田 雅子
  • ,
  • 安達 茂実
  • ,
  • 福井 直樹

Volume
89
Number
First page
1
Last page
2
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
新潟産科婦人科学会

症例1は34歳.1妊1産で,妊娠25週1日に切迫早産と羊水過少症のため,著者ら施設へ母体搬送となった.塩酸リトドリン投与を行ったが,極端な羊水過少の持続がみられ,ポッター症候群を疑った.妊娠33週0日,混濁した羊水漏出を認め,児が横位であったため帝王切開を行った.症例2は29歳の初産婦で,近医にてICSIにより妊娠が成立し,妊娠23週6日に前期破水,切迫早産を認め,著者ら施設へ母体搬送となった.妊娠26週〜35週の経過で胎児発育遅延(-3.2SD)を認めたが,極端な羊水過少のため胎児下肢は正確に描出されず,妊娠37週0日に帝王切開を行った.いずれの症例も新生児は,単一臍帯動脈の人魚体症候群で,症例1はアプガー1/1,体重1646g,身長36cm,症例2はアプガー0/1,体重1788g,身長35cmであった.いずれの新生児も性別不明で,それぞれ4時間後,3時間後に死亡した.レントゲン検査では,仙骨・腓骨の欠損,両足の癒合,両腎の無形成が示された

ID information
  • ISSN : 0285-3485
  • Ichushi Web ID : 2003252730

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