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2019年10月

【口腔環境と全身のクロストーク】造血組織と骨、ビスフォスフォネートの関与

炎症と免疫
  • 中村 雅典
  • ,
  • 八木 秀樹
  • ,
  • 大塚 裕忠
  • ,
  • 遠藤 康男

27
6
開始ページ
463
終了ページ
468
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
出版者・発行元
(株)先端医学社

造血は出生後、骨髄で営まれる。したがって骨形成と造血は密接に関連し、その破綻は多くの疾患につながると考えられる。ビスフォスフォネート(BPs)は、非加水分解性のP-C-P構造をもつピロリン酸類似化合物である。BPsは骨に強く結合し、骨吸収の過程で破骨細胞に取り込まれ、骨吸収を強力にに持続的に抑制する。BPsには分子内に窒素をもつもの(N-BPs)ともたないもの(non-N-BPs)があり、N-BPsの骨吸収抑制作用はnon-N-BPsよりもはるかに強いが、発熱や消化管障害等の副作用が報告されている。筆者らはマウスへのN-BPs投与で、骨髄での赤血球造血の消失と赤血球造血の脾臓での亢進を見出した。また、コラーゲン誘導関節炎モデルへのN-BPs投与による骨破壊の亢進が誘導されることから、破骨細胞以外による骨破壊が起こることを示した。本稿では、N-BPsの造血動態と骨破壊に対する影響、ならびに造血動態の異常と骨破壊の関連性について、これまで筆者らが得たデータについて解説する。(著者抄録)

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ID情報
  • ISSN : 0918-8371
  • 医中誌Web ID : 2020054444

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