May, 2020
再投与し得たオラパリブによる薬剤性肺障害の2例
日本呼吸器学会誌
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- Volume
- 9
- Number
- 3
- First page
- 200
- Last page
- 204
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- (一社)日本呼吸器学会
オラパリブ(olaparib)は、進行卵巣癌・乳癌に対する新規の分子標的薬(poly ADP-ribose polymerase阻害薬)である。オラパリブによる薬剤性肺障害の発症頻度は低いとされているが、当院ではオラパリブによる薬剤性肺障害と思われる症例を2例経験した。発症時期、症状、経過、検査所見など多くの共通点がみられた一方、画像パターンには一定の傾向はみられなかった。原疾患が悪性腫瘍の場合、再投与の可否が問題となるが、本例では2例とも再燃を認めずに再投与し得た。今後オラパリブは適応が広まっていくことが予想されており、薬剤性肺障害にも留意する必要がある。(著者抄録)
- ID information
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- ISSN : 2186-5876
- eISSN : 2186-5884
- Ichushi Web ID : 2020277518