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2014年4月

【人工関節置換術-最新の知見】 特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 腫瘍 腫瘍用人工膝関節全置換術後の膝蓋骨の位置異常と患肢機能

別冊整形外科
  • 畠野 宏史
  • ,
  • 守田 哲郎
  • ,
  • 有泉 高志
  • ,
  • 川島 寛之
  • ,
  • 生越 章
  • ,
  • 堀田 哲夫

65
開始ページ
214
終了ページ
217
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)南江堂

腫瘍用人工膝関節全置換術(TKA)後の膝蓋骨の位置異常と患肢機能について検討した。大腿骨遠位部骨腫瘍に対して腫瘍用TKAを施行し、2年以上経過しX線像で膝蓋骨高位および亜脱臼位(傾斜角)の評価が可能であった23例を対象とした。膝蓋骨低位群8例、正常群15例で、平均膝屈曲角度は低位群が71.3°で、正常群の107.3°に比べて有意に小さかった。ISRと膝属曲角度には中等度の相関関係を認めた。平均ISOLSスコアは両群で有意差はなかった。膝蓋骨傾斜角亜脱臼群6、正常群17例で、平均膝関節屈曲角は亜脱臼群が76.7°で、正常群の101.2°に比べて小さい傾向があった。平均ISOLSスコアは両群で有意差はなかった。ISRと傾斜角には、中等度の負の相関関係を認め、膝蓋骨低位では傾斜角が大きくなる傾向があった。

ID情報
  • ISSN : 0287-1645

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