MISC

2013年2月

過去10年間に経験した墜落分娩28例の検討

日本小児救急医学会雑誌
  • 松井 こと子
  • ,
  • 菅沼 広樹
  • ,
  • 池田 奈帆
  • ,
  • 田中 登
  • ,
  • 岩崎 友弘
  • ,
  • 大川 夏紀
  • ,
  • 永田 智
  • ,
  • 清水 俊明

12
1
開始ページ
11
終了ページ
14
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本小児救急医学会

墜落分娩は母児ともに合併症のリスクが高く、低体温などのため児に集中管理を要することがある。今回、過去10年間で当院に搬送となった墜落分娩の新生児28例を対象に、背景及び予後について後方視的に検討した。母体の平均年齢27.6±7.1歳、妊婦健診の未受診者は13例であった。分娩場所は自宅が最も多かった。児の平均推定在胎週数は35.3±4.0週、平均出生体重は2,269±765gであった。低体温を17例、多血症を14例に認めた。死亡症例は2例であった。発達遅滞を1例に認め、1例は育児放棄されていた。児に合併症を認める頻度は高く17.9%が予後不良であった。墜落分娩を来たした妊婦の約半数が健診未受診者であり、母子保健の啓発をさらに続けていくことが重要だと考えられた。また予期せぬ事態に備えた新生児蘇生法の普及や地域消防本部との綿密な連携体制を整える必要がある。(著者抄録)

エクスポート
BibTeX RIS