MISC

2018年3月

臨床倫理コンサルテーションの立ち上げから1年間の取り組み

臨床倫理
  • 金田 浩由紀
  • ,
  • 西田 圭一郎
  • ,
  • 文岡 礼雅
  • ,
  • 佐藤 幸代
  • ,
  • 川畑 ユミ子

6
開始ページ
32
終了ページ
37
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本臨床倫理学会

当院では2016年8月から臨床倫理コンサルテーションの活動を開始した。今回、2017年8月までの13ヵ月の間に依頼のあった25件の対応をまとめた。依頼方法は電子カルテが52%、PHSまたは口頭のみの依頼44%であった。依頼者の業種は医師が68%、看護師が24%、医療ソーシャルワーカーが8%であった。初回の返答までの日数は、同日が76%、96%が3日以内に返答した。返答方法は、最終的に電子カルテに記載した症例が88%、カンファレンス記録が8%であった。36%の症例では検討に4分割表を使用し、20%の症例では病棟カンファレンスを開催した。最終的な助言を支持した倫理原則は、自律尊重原則40%、善行原則28%、無危害原則16%、公正・正義原則16%であった。立ち上げ時に意図した"できるだけ早く対応すること"は達成できていたが、"依頼がしやすいこと"はいまだ検討の余地があり、"できるだけ実効性のある助言や支援を行うこと"は今後の課題であると考えられた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 2187-6134
  • 医中誌Web ID : 2018175051

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