2019年4月 - 2025年3月
低アルフヴェン・マッハ数の太陽風に対する地球磁気圏・電離圏の応答の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 課題番号
- 19K03947
- 体系的課題番号
- JP19K03947
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究で調べる低Alfven Mach数の太陽風は、密度が低い場合に特に顕著となることが多い。そこで、低密度太陽風の場合とそうでない場合の磁気圏の比較をおこなうため、惑星間空間磁場(IMF)が北向きかつ高密度の太陽風の場合に着目して近尾部プラズマシートの詳しいデータ解析をおこない、2020年度に論文を投稿していた。査読者のコメントに基づいてグローバルMHD計算との比較をおこない、観測と矛盾のない結果を得た。(論文はNishino et al. JGR (2022)として出版済)
また、低密度太陽風のときのGeotailとClusterの同時観測イベントを解析した。両衛星による観測とグローバルMHD計算を合わせ、低密度太陽風かつParkerスパイラル磁場のときに地球磁気圏が朝方側に大きく傾くとともに、磁気圏境界面では高速流が頻繁に観測されることを示した。昼側で観測された高速流は継続的なリコネクションを示すとともに、高速流の反転と磁場の減少が見られたためX-lineが衛星のごく近くを通過したことがわかる。また、朝方側の磁気圏境界層で長時間にわたって観測された高速流は、リコネクションによって開かれた磁力線上を通ってシースのプラズマがローブマントルへ流入する現場そのものである。(Nishino et al. EPS 2022 出版済)
さらに、先行研究で報告されたsub-Alfvenic太陽風のイベントについて、磁気圏昼間側にいたGeotail、月周辺にいたARTEMIS等のデータを詳細に比較し、各地点でのAlfven Mach数を求めるなどして解析を進めている。(論文執筆中)
また、低密度太陽風のときのGeotailとClusterの同時観測イベントを解析した。両衛星による観測とグローバルMHD計算を合わせ、低密度太陽風かつParkerスパイラル磁場のときに地球磁気圏が朝方側に大きく傾くとともに、磁気圏境界面では高速流が頻繁に観測されることを示した。昼側で観測された高速流は継続的なリコネクションを示すとともに、高速流の反転と磁場の減少が見られたためX-lineが衛星のごく近くを通過したことがわかる。また、朝方側の磁気圏境界層で長時間にわたって観測された高速流は、リコネクションによって開かれた磁力線上を通ってシースのプラズマがローブマントルへ流入する現場そのものである。(Nishino et al. EPS 2022 出版済)
さらに、先行研究で報告されたsub-Alfvenic太陽風のイベントについて、磁気圏昼間側にいたGeotail、月周辺にいたARTEMIS等のデータを詳細に比較し、各地点でのAlfven Mach数を求めるなどして解析を進めている。(論文執筆中)
- ID情報
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- 課題番号 : 19K03947
- 体系的課題番号 : JP19K03947
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
Earth, Planets, and Science 74(1) 2022年12月9日 査読有り筆頭著者責任著者
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Journal of Geophysical Research: Space Physics 127(1) 2022年1月4日 査読有り筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
9-
2024年日本惑星科学会秋季講演会 2024年9月24日 日本惑星科学会
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COSPAR 2024 2024年7月14日 COSPAR 招待有り
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日本地球惑星科学連合2024年大会 2024年5月27日 日本地球惑星科学連合
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Strong bulk plasma acceleration in the Martian magnetosheath under low Alfvén Mach number solar wind地球電磁気・地球惑星圏学会 第154回総会・講演会 2023年9月25日 地球電磁気・地球惑星圏学会
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2023年3月9日 国立極地研究所; 名古屋大学宇宙地球環境研究所
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IAGA-IASPEI 2021 2021年8月26日 招待有り
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JpGU-AGU Joint Meeting 2020 2020年7月12日
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AOGS 2019 2019年7月30日
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JpGU 2019 2019年5月29日 JpGU