共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

インドネシアの森林火災による大気エアロゾル粒子の気候影響に関する観測的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
17H04477
体系的課題番号
JP17H04477
配分額
(総額)
16,380,000円
(直接経費)
12,600,000円
(間接経費)
3,780,000円

本研究では,「降水活動が活発な熱帯西太平洋に位置するPalau共和国において大気エアロゾル粒子と降水粒子の長期的な連続観測を行い,衛星観測から得られたデータも組み合わせながら,インドネシアの森林火災を起源とする大気エアロゾル粒子の,熱帯海洋上における雲・降水の特性に与える影響について明らかにする」ことを目的としている。4年計画の3年目として,A.「昨年度に改修したライダー装置を用いて,大気エアロゾル粒子と降水粒子の連続観測を実施した」,B.「Palau域の対流活動とエアロゾルの関係について調べた」,C.「昨年度の解析で得られた上層雲の変動特性について研究論文の形でまとめて専門誌に投稿した」。
A.に関して,3回程度Palau共和国を訪問して測器のメンテナンスを行うと共に,ライダーを用いた連続観測を実施した。ライダーに関しては約2ヶ月のデータ取得が確認できた。データを持ち帰って品質チェックし,研究用途として十分な品質でることを確認できた。
B.に関して,2018年8月に非常に多くの発雷を観測したことが分かった。最大で20000(回/日)を超えており,周辺海域の雷の発生頻度の平均の10 倍にも達するものであった。同時期のライダー観測では、高度2km付近においてエアロゾル層をとらえており,これが雷発生に深くかかわっていることが示唆された。またこのエアロゾルは,後方流跡線解析により,インドネシア起源であることが分かった。
C.に関して,Palau域の上層雲の半日周期変動や日周期変動について,比較的小さなシステム数に関しては日周期,中ぐらいのシステム数に関しては半日周期,大きなシステム数に関しては弱い日周期を示すことを明らかにするとともに、強い台風などでは,この日周期が特に顕著であることを統計的に示した。特に後半部分の成果に関しては,研究論文の形でまとめて専門誌に投稿し受理された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H04477
ID情報
  • 課題番号 : 17H04477
  • 体系的課題番号 : JP17H04477