共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

地上・衛星観測網による東アジアのエアロゾルの半世紀の変動とコロナ禍の影響の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
21K12227
体系的課題番号
JP21K12227
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

約半世紀に及ぶエアロゾルの長期変動を明らかにし、地球システムモデルの再現性の検証、そしてコロナ禍の影響を調べることを目的に、SKYNETとAD-Netの複合解析、気象庁の長期日射観測の解析、環境省の大気汚染物質広域監視システムの解析、衛星観測による長期・広域変動の解析を行った。SKYNETとAD-Netの複合解析については、新しくエアロゾル組成(水溶性、黒色炭素、ダスト、海塩粒子)の鉛直分布を推定する手法を開発し、2005~2015年までのデータ解析を実施した。気象庁の日射観測については、1976年から2020年までのエアロゾルの光学的厚さと一次散乱アルベドの時系列を導出した。環境省のデータ(PM2.5、SPM、ベンゾ(a)ピレン)については、1974~2020年までのデータを収集した。大気気柱量のエアロゾルの光学的厚さと地表のPM2.5、SPMの長期変動は、ともに減少する傾向を示していた。また、コロナ禍の月毎のデータを調べたところ、早いタイミングで活動自粛を開始した札幌で2020年3から4月にエアロゾル光学的厚さの顕著な低下がみられた。しかし、エアロゾル光学的厚さは、長期的には減少傾向にあるため、長期トレンドとコロナ禍の影響を分離して評価する必要性があることが分かった。衛星データの解析については、エアロゾル組成(水溶性、黒色炭素、ダスト、海塩粒子)の2007年から2017年までの全球三次元分布を導出した。そして2010年の結果について試験的に地球システムモデルの計算結果との比較を実施し、全球のエアロゾル組成の分布が概ね整合的であることが示された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K12227
ID情報
  • 課題番号 : 21K12227
  • 体系的課題番号 : JP21K12227