2019年4月 - 2022年3月
バクテリオファージライシンを利用する新しい多剤耐性結核制御法の創出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
結核は過去の疾患ではなく、世界的に見ると現在でも感染症のなかで最多数の年間死者を出している感染症である。治療には、抗結核薬が使用されるが、それが無効な多剤耐性結核菌が出現し治療学的に大きな問題となっている。その解決には、抗菌薬に非依存的な結核菌制御法の導入が重要であると考えられる。
本研究では、結核菌とスメグマ菌の両者に感染可能なバクテリオファージY2が保有する溶菌酵素(ライシン)群を利用する結核菌制御法の可能性を検討した。当該ライシン混合液は、スメグマ菌に対して増殖抑制・溶菌活性を示した。これは、結核制御においてファージライシン療法が適用可能であることを強く示唆している。
本研究では、結核菌とスメグマ菌の両者に感染可能なバクテリオファージY2が保有する溶菌酵素(ライシン)群を利用する結核菌制御法の可能性を検討した。当該ライシン混合液は、スメグマ菌に対して増殖抑制・溶菌活性を示した。これは、結核制御においてファージライシン療法が適用可能であることを強く示唆している。
- ID情報
-
- 課題番号 : 19K08953
- 体系的課題番号 : JP19K08953