論文

査読有り 筆頭著者
1994年3月

カフェインによるEtoposide(VP-16)処理細胞のアポトーシス誘導の増強

防衛医科大学校雑誌
  • 四ノ宮 美保
  • ,
  • 四ノ宮 成祥
  • ,
  • 桂 善也

19
1
開始ページ
52
終了ページ
57
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
防衛医科大学校雑誌編集委員会

マウスEL-4腫瘍細胞を用いた。カフェイン5mM持続接触で16時間後から細胞増殖の停止および著しい生存率の低下が確認された。VP-16処理後カフェインを添加するとその効果は増強された。カフェイン持続接触によるcell cycleへの影響は16時間後顕著に現われ,G0/G1期への集積が確認された。VP-16処理細胞では16時間後にはlate S期およびG2+M期への集積が見られたが,カフェインの添加によりカフェイン単独と同様のパターンを示すようになった。カフェイン持続接触により24時間後からアポトーシスに典型的なDNA ladderが見られたが,VP-16との併用により早期にDNAの断片化が起こることが確認された。即ち,5mMカフェインによる抗腫瘍効果はアポトーシスによること,その効果はVP-16との併用により早期から現われることが示唆された

ID情報
  • ISSN : 0385-1796
  • 医中誌Web ID : 1995212984

エクスポート
BibTeX RIS