2008年4月
ハクサイ根こぶ病抵抗性に連鎖する HC352b の類縁遺伝子の解析による実用的な SCAR マーカーの作成
園芸学会雑誌
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- 巻
- 77
- 号
- 2
- 開始ページ
- 150
- 終了ページ
- 154
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/jjshs1.77.150
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 園芸学会
これまでに,ハクサイ根こぶ病抵抗性(CR)遺伝子座の一つ <i>CRa</i> に強く連鎖する RFLP マーカー HC352b が見いだされている.しかし,cDNA クローン HC352 の示す RFLP 像は複数の遺伝子座を反映した複雑なもので,利用が困難であった.そこで,育種に役立つ実用的な HC352b マーカーを開発するために,HC352 の関連遺伝子を解析し,SCAR マーカーの作成と評価を行った.まず,<i>CRa</i> を持つ倍加半数体(DH)系統と持たない DH 系統を用いた分析を行い,HC352 関連遺伝子群を見分ける制限酵素切断部位の模式図を作成した.次いで HC352 関連遺伝子群に由来するゲノム断片の解析によって <i>CRa</i> に連鎖する HC352b パラログの特定を行い,SCAR マーカーを設計した.さらに,F<sub>2</sub> および BC<sub>1</sub> 世代個体の SCAR マーカー遺伝子型とそれらの自殖後代による根こぶ病検定の結果が一致し,作成したマーカーが実用的に利用できることが示された.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/jjshs1.77.150
- ISSN : 1882-3351
- eISSN : 1880-358X
- CiNii Articles ID : 130004510632
- Web of Science ID : WOS:000255101200007