2017年4月 - 2020年3月
重症患者に対する長期機能予後改善のための地域連携回復プログラム開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
集中治療を要した重症患者の長期的な転帰は、高齢者に対する集中治療の需要増加と短期予後の改善を背景に、重要性を増している。超高齢化社会となる本邦において、急性期の治療技術の進歩により救命の可能性が広がった患者群に対する新たな評価軸が必要と考え、重症患者の1年後の健康状態とその関連因子を明らかにすることとした。結果として、自宅退院できた重症患者のうち58%が集中治療後症候群(PICS)と診断され、身体・精神・金銭について複数の問題を同時に抱えていた。PICSには入院中のせん妄や入院時に計測した骨量が関連していることが示された。今後は、これら関連因子に対する予防的介入について検討している。
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- 課題番号 : 17K11594
- 体系的課題番号 : JP17K11594