基本情報

所属
福島大学 農学群食農学類 特任教授 (横浜国立大学名誉教授)
学位
農学博士(1988年1月 京都大学)
農学修士(1983年3月 京都大学)

連絡先
kaneko-nobuhirroagri.fukushima-u.ac.jp
研究者番号
30183271
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-3804-4151
J-GLOBAL ID
200901010515607246
Researcher ID
C-3714-2008
researchmap会員ID
1000034685

外部リンク

 地球の生物多様性の59%は土壌に暮らしていると推定されています。私は、これまで土壌の無脊椎動物(ササラダニ、トビムシ、ババヤスデ類、フトミミズ類)の地理分布、生活史、群集構造などについて調べるとともに、それらが土壌微生物や植物とどのような相互作用のもとに物質循環を駆動しているかについて研究してきました。このような研究分野は「土壌生態学」と呼ばれ、2007年に「土壌生態学入門(単著)」、2018年に「土壌生態学(編著)」を出版し、成果の普及にも努めてきました。そして、世界の研究者と地球規模土壌生物多様性イニシアチブ(Global Soil Biodiversity Initiative)という活動を進めています。
 福島第一原子力発電所の事故によって環境中に放出された放射性セシウムは、森林土壌を広く汚染しました。私は、木質チップを林床に敷設して微生物を繁茂させることで除染をする方法を開発しました(特許第6243184号)。この方法は植物を利用した除染の100倍程度の効率があり、森林の利用を継続しながら、除染を進めることが出来ます。

 土の健康を維持するためには、私たちが常識だと思ってきたことを見直す必要があります。たとえば、土を耕すことや雑草を除去することは、土の健康を損ないます。日本で実践されている「不耕起・草生栽培」は、土壌の生物多様性を保全し、土壌の機能を高めるためには理想的な方法であり、各地に試験地を作って土壌の機能だけでなく、農法の改善も行っています。
 普段、私たちは土の生きものを意識しませんが、土の生きものの活動をうまく利用することが、持続可能な農林業には必須です。2023年に福島大学大学院食農科学研究科に日本で初めて「アグロエコロジープログラム」を開設しました。土壌生態学を基礎とした持続可能性を重視する総合農学を展開します。


研究キーワード

  2

論文

  187

主要な書籍等出版物

  25

受賞

  2

MISC

  109

講演・口頭発表等

  83

共同研究・競争的資金等の研究課題

  32

産業財産権

  1