2017年1月
海面気圧の主成分を考慮した統計的波高推定法の高度化と波高の将来変化予測
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 73
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_1411
- 終了ページ
- I_1416
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/kaigan.73.i_1411
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
全球と日本近海を対象として,大気場の情報から平均波高を予測する統計的波高推定手法を開発した.局所的な大気データに加えて,広域の大気場情報として海面更正気圧の時空間変動の主成分を入力データに用いることによって,うねりが支配的な海域において精度が向上した.統計モデルを,気候予測実験の結果に適用し,将来の平均波高を推定し,波高変化量を計算した.主な将来変化としては,全球では北太平洋北部で増加,北大西洋,赤道の北側で有意な波高減少が見られた.日本近海では,北海道・東北地方周辺で波高増加,それ以外の海域では波高減少傾向が予測された.低位のRCP2.6,4.5シナリオでは日本海北側で波高増加が見られるものの,シナリオが高位になると変化の南限が北上し,日本周辺の広範囲で波高減少を示すことがわかった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.73.i_1411
- ISSN : 1883-8944
- CiNii Articles ID : 130006171803