2015年1月
東京湾における高潮災害ポテンシャルの評価に関する検討
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 71
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_199
- 終了ページ
- I_204
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/kaigan.71.i_199
- 出版者・発行元
- Japan Society of Civil Engineers
比較的高緯度に位置する東京湾では,大きな高潮災害の観測例が少ない.しかし,極低頻度とはいえ高リスクの都市災害に備える必要性から,過去約80年の観測資料から推定される高潮ハザードポテンシャルの定性的評価を行った.東京湾近傍を通過した過去の台風資料から,危険高潮イベントを引き起こすであろう台風特性の変化シナリオを推定した.それらを既往の台風経路上に換装し,非線形長波方程式モデルによる予測計算を実施した.その結果,過去データにもとづく東京における高潮ポテンシャルは最大で約1.8 m程度と見積もられた.また,吹き寄せや湾水振動の作用が強い北進の経路は、東京湾にとって危険性が高いことを示した.特に危険な経路においては,台風接近時の湾口方向の吹き寄せ,および通過後の外力の解放と風向の急変が湾内での振動を卓越させていることを示した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.71.i_199
- ISSN : 1884-2399
- CiNii Articles ID : 130005109320