2015年1月
気候変動適応のための海岸堤防の必要嵩上げ高算定法に関する研究
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 71
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_1183
- 終了ページ
- I_1188
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/kaigan.71.i_1183
- 出版者・発行元
- Japan Society of Civil Engineers
近年,地球温暖化に伴う気候変動による自然災害の脅威が増している.このような状況下において,海岸堤防の整備に関しては,海面上昇や台風の大型化に伴う波の増大に適応していくことが喫緊の課題となっている.そこで本研究は,信頼性解析(レベル3)を用いた海岸堤防天端高の算定方法の気候変動への適応について,現在および将来気候条件を対象に従来法におけるそれとの比較を通して考察した.その結果,従来法により設定される想定の海岸堤防の必要天端高は,安全性が過剰となる可能性が示唆された.本研究で提案する現在気候と同一安全水準を有するための将来の嵩上げ高算定値は,許容越波流量や高潮偏差の影響をあまり受けず,従来法よりも小さく算定されることが示された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.71.i_1183
- ISSN : 1884-2399
- CiNii Articles ID : 130005109468