2017年9月30日
清澄な響きのなかに開かれる人間の内なる深淵──モーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》によせて
ひろしまオペラルネッサンス2017年度公演《コジ・ファン・トゥッテ》プログラム
- 開始ページ
- 5
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- 6
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(その他)
- 出版者・発行元
- ひろしまオペラ・音楽推進委員会
ひろしまオペラルネッサンスの2017年度の公演プログラムに寄稿した、モーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》の解説。この作品が19世紀のブルジョワ社会に評価されなかった背景を、作品の構成やその基盤にある思想から解き明かすとともに、その社会の「人間」像を踏み越える自由を、後期のモーツァルトの音楽が人間の深淵から響かせていることを、作品の特徴を紹介しつつ浮き彫りにする。