2019年4月 - 2022年3月
農業分野における天候インデックス保険のボトルネックと普及可能性の評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 19H03069
- 体系的課題番号
- JP19H03069
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,160,000円
- (直接経費)
- 13,200,000円
- (間接経費)
- 3,960,000円
本研究では農業分野における天候インデックス保険の普及可能性評価を念頭に,被害算定をベースに,いつ,どこで,どのような災害が発生し(災害予測),どのようにその被害を回避または軽減すべきか(適応策)という情報を提供することを目的としている.具体的には,天候インデックス保険における設計手法の精緻化を検討すると共に,ユーザーである農家の生計戦略とリスク回避行動に重点を置いて,より剛健な生産戦略を構築する.またそのためには,将来の気候変動による不確実性を考慮に入れたリスク推計も重要となるため,現地調査により得られた適応行動の情報に基づき,地域ごとの環境許容量に応じた適応策を提案する必要がある.
上記の目標を達成するため,本年度はサブテーマ毎に以下の調査研究を実施した。
<サブテーマ①>降水の季節内変動と農事暦の評価では東南アジア地域の降雨変動特性を評価した。また,インドシナ半島中央部における気象観測データを収集し,水文統計データベースを構築した.
<サブテーマ②>リモートセンシング技術を用いた被害乖離の空間分布推定では,衛星画像とリモートセンシング技術により土壌の塩類化の空間分布推計を行い、土壌ECマップを作成した.
<サブテーマ③> 水・作物生産統合モデルを用いたインデックス評価では,これまでに構築した作物生長モデルに地形モデルを結合し,タイ国全土における県別の農業統計データの再現計算を行った.
<サブテーマ④>農村における生計戦略分析と保険有効性の評価では,気象観測データおよび農家アンケート調査により,農家の気候変動に対する認識と実際の渇水発生頻度に関する比較分析を行った.
上記の目標を達成するため,本年度はサブテーマ毎に以下の調査研究を実施した。
<サブテーマ①>降水の季節内変動と農事暦の評価では東南アジア地域の降雨変動特性を評価した。また,インドシナ半島中央部における気象観測データを収集し,水文統計データベースを構築した.
<サブテーマ②>リモートセンシング技術を用いた被害乖離の空間分布推定では,衛星画像とリモートセンシング技術により土壌の塩類化の空間分布推計を行い、土壌ECマップを作成した.
<サブテーマ③> 水・作物生産統合モデルを用いたインデックス評価では,これまでに構築した作物生長モデルに地形モデルを結合し,タイ国全土における県別の農業統計データの再現計算を行った.
<サブテーマ④>農村における生計戦略分析と保険有効性の評価では,気象観測データおよび農家アンケート調査により,農家の気候変動に対する認識と実際の渇水発生頻度に関する比較分析を行った.
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03069
- 体系的課題番号 : JP19H03069
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
Sustainability 12(24) 10373-10373 2020年12月 査読有り責任著者
-
Hydrological Research Letters 14(4) 150-154 2020年 査読有り責任著者