2018年4月 - 2022年3月
「卓越したケアの伝播/継承を可能にする事例研究」の方法の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
ケアの実践知を共有可能にする「ケアの意味をみつめる事例研究」方法を開発した。研究手順は意識化・言語化、メタファー化、ナラティブ化の3段階にまとめた。実践の意味とコツという2つの抽象度に事例をまとめ、実践の意味ごとにナラティブを付して読者が追体験しやすい形で論文化する。事例論文を読み実践を追体験した読者は、触発され、間主観的な理解と自経験との類似性を手掛かりに、自経験を再構築し新たな意味パースペクティブを得る。そのような再構築が広く起こることでケアの知が普遍化される。「ケアの意味をみつめる事例研究」は、既存の質的研究に立脚しつつも、徒弟制的でないケアのアートの共有を可能とする新規性を持つ。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03069
- 体系的課題番号 : JP18H03069