身体能力が身体活動量と独立してメンタルヘルスと関連があるかを、体力測定値を用いて男女別に明らかにすることを目的に、体力測定を受検した自衛官160名(男性107名、女性53名)を対象に、身体能力(全身持久力として3000m走のタイム)、メンタルヘルス(GHQ-12)、ストレス(日本語版Perceived Stress Scale)、および生活習慣(運動習慣(国際標準化身体活動質問票)など)について調査した。その結果、男性では普段の身体活動量にかかわらず、全身持久力とメンタルヘルスの間に正の有意な関連がみられた。一方、女性では有意な関連は認められなかった。