2018年4月 - 2021年3月
日本人フランス語学習者の社会言語学的能力の発達過程に関する通時的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
平成30年度はフランス語学習者14名の会話の録音を実施し、録音の文字化を重点的に進めている。録音参加者のうち10名はフランス語圏への留学前であったことから、帰国後に再度録音を行うことで、社会言語学的変異の習得の長期的な調査が可能になる。また日本で学習を続ける学習者4名の録音も同時に行ったため、これによって留学という要因が社会言語学的変異の習得にどのように影響するのかについても調査が今後可能になる。
日本およびフランスで出版されたフランス語の教科書コーパスの構築を行った。データ処理・分析は今後行う予定である。同時に、北米のフランス語圏であるカナダのケベック州で出版されたフランス語教科書のデータ化を行った。この教科書にはケベック州特有の地理的変異および他のフランス語圏でも観察される社会言語学的変異の反映が顕著に観察され、また話し言葉で頻度が高い形の習得を優先させるという特徴がある。このコーパスの分析を行うことで、教科書への社会言語学的特徴の反映方法の可能性を探ることができた。語彙的変異および統語的変異については10月に日本ケベック学会第10回大会で、音声的変異については12月に外国語教育学会第22回大会で報告を行った。
19世紀末に出版されたフランス語の音声教本を基に、20世紀以降の三人称代名詞ilおよびilsの/l/の発音の規範化について分析を行った。この分析の成果は、7月にベルギーで行われたフランス語学世界大会で報告した。
日本およびフランスで出版されたフランス語の教科書コーパスの構築を行った。データ処理・分析は今後行う予定である。同時に、北米のフランス語圏であるカナダのケベック州で出版されたフランス語教科書のデータ化を行った。この教科書にはケベック州特有の地理的変異および他のフランス語圏でも観察される社会言語学的変異の反映が顕著に観察され、また話し言葉で頻度が高い形の習得を優先させるという特徴がある。このコーパスの分析を行うことで、教科書への社会言語学的特徴の反映方法の可能性を探ることができた。語彙的変異および統語的変異については10月に日本ケベック学会第10回大会で、音声的変異については12月に外国語教育学会第22回大会で報告を行った。
19世紀末に出版されたフランス語の音声教本を基に、20世紀以降の三人称代名詞ilおよびilsの/l/の発音の規範化について分析を行った。この分析の成果は、7月にベルギーで行われたフランス語学世界大会で報告した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18K12473
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
ふらんぼー (48) 122-137 2023年3月 査読有り筆頭著者
-
外国語教育研究 (25) 93-110 2022年 査読有り筆頭著者