2018年 - 2020年
依存症はうつ状態の有無で病態メカニズムが異なる!その治療法の開発と分子機構の解明
久留米大学 基盤研究(C)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
精神的ストレスを受けてうつ状態になると、依存症が悪化することは知られていましたが、その病態メカニズムはほとんど分かっていませんでした。我々は、うつ状態ではドーパミン神経の反応性が劇的に上昇することや、側坐核における転写因子Nrf-1とDFosBの発現量増加および核内移行増加が依存症を悪化させることを見出しました。さらに、うつ状態でのコカイン依存症の新たな治療法(遺伝子発現、食物、薬物)も見出しましたが、その分子メカニズムはまだわかっていません。本研究ではそれらの上流下流のシグナルを追い求めるとともにうつ状態の有無での依存症発生の分子機構を明らかにしていく予定です。うつ状態での依存症の研究は国際的にもほとんどされておらず、この研究が薬物依存症以外のストレスでの依存性悪化のメカニズム解明につながることを期待しています。