共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年 - 2018年

ドパミン神経系を標的とした精神疾患治療薬の創薬基盤研究

久留米大学  基盤研究(B)  

配分額
(総額)
17,940,000円
(直接経費)
13,800,000円
(間接経費)
4,140,000円
資金種別
競争的資金

うつ病の病態には、セロトニン神経系に加えてドパミン神経系の異常が密接に関わっている。抗うつ薬はセロトニン神経系に作用する薬物(SSRI)が主流であるが、治療抵抗性うつ病やアンヘドニアに有効な新規薬物療法の開発が望まれている。我々は、SSRIの作用効率やアンヘドニアの病態にドパミン神経系およびその制御機構が重要であることを明らかにした。本研究では、ドパミン神経系のうつ病の病態における役割と治療標的としての可能性を明確にし、治療抵抗性うつ病およびアンヘドニアに対する新規薬物療法の開発を目指す。開発戦略として、(1) ドパミン神経系におけるp11の機能解析、(2) アンヘドニアモデルでのp11機能解析、(3) 海馬歯状回顆粒細胞のD1受容体発現機構解析、(4) 急性炎症うつ病モデルでのドパミン機能解析に基づいた治療標的の探索・同定と薬物療法開発を行う。