2013年 - 2013年
うつ状態で悪化する依存症を抑制する分子メカニズムの解明
久留米大学 石橋学術振興基金助成金
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 500,000円
- (直接経費)
- 500,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
DFosBは、脳内において繰り返し刺激により徐々に蓄積する珍しい転写因子(遺伝子発現を誘導する分子)です。蓄積するということは何らかの記憶に関係していると期待できます。コカインなど依存性薬物で増加し、ストレスでは増加する場合と減少する場合がありますが、増加することで抗うつ的に働くことが分かっています。しかし、DFosBはmRNAから、DFosBとN末を欠損したD2DFosBの二つを発現し、また、過剰発現の実験ではほぼ同程度発現するためどちらの機能が重要か分かりませんでした。本研究ではその二つを分けて発現させ、DFosBがストレス後の依存症を悪化させる因子であることを同定しました。