2018年4月
【酸素生物学】生体内酸素環境と赤血球造血制御系の相互作用
細胞
- 巻
- 50
- 号
- 4
- 開始ページ
- 184
- 終了ページ
- 187
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)ニュー・サイエンス社
酸素は生存に必須であると同時に、生体内で活性酸素種に変換されると、酸化ストレスとして細胞損傷の原因となる。各臓器への酸素供給は赤血球が担っているため、赤血球循環の異常は酸素供給の恒常性を破綻させ、低酸素ストレスや酸化ストレスを引き起こす。一方、赤血球造血因子であるエリスロポエチンが低酸素誘導的に産生されることや酸化ストレスがエリスロポエチン産生細胞に障害を及ぼすことから、生体内酸素環境と赤血球造血が相互に影響しあうことがわかってきた。本稿では、生体における酸素の二面性と赤血球造血制御系との密接な関係について、エリスロポエチン産生制御の分子機構を中心に概説する。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1346-7557
- 医中誌Web ID : 2018190766
- CiNii Articles ID : 40021598000
- identifiers.cinii_nr_id : 9000397656585