公開資料
0 5 3 5 1
近視抑制研究の公開資料

資料公開

タイトル 近視進行予防研究の参加者募集のご案内
カテゴリ ホームページ掲載内容
概要 近視進行予防の臨床研究
『オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用による近視進行抑制効果の検討』
の参加者を一般募集しております。
この研究は、自治医科大学附属さいたま医療センター眼科、こんの眼科、大宮はまだ眼科および株式会社ユニバーサルビューの共同研究であり、日本学術振興会(文部科学省)より科学研究費の助成を受けています。
また、自治医科大学附属さいたま医療センターの倫理審査委員会において、適切な研究であると承認されています。
この研究についてご質問がある方は、下記の研究責任者までご連絡ください。
自治医科大学附属さいたま医療センター 眼科
講師 木下 望
E-mail nozomik@omiya.jichi.ac.jp
ダウンロード  眼科ホームページ掲載内容.pdf 429
タイトル オルソケラトロジー外来待合室掲示用ポスター
カテゴリ ホームページ掲載内容
概要 オルソケラトロジーとは、寝ている間に特殊な形状をしたレンズを装用することで、角膜の形状を矯正し、朝レンズをはずしても日中は裸眼で過ごすことができるという、新しい視力矯正法です。
野球・サッカー等の激しいスポーツや、水泳・サーフィン・スキューバーダイビング等の水中のスポーツをされる方は、裸眼で安全にスポーツを楽しめます。
また近年、子どもに対して近視進行の抑制効果があることが世界各国より報告され、日本からも筑波大学の論文がアメリカの医学誌に掲載されています。
◎ご興味のある方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。
こんの眼科・大宮はまだ眼科・自治医科大学附属さいたま医療センター眼科
タイトル 近視進行予防プロジェクト
カテゴリ ホームページ掲載内容
概要 近視は、遠くを見る時にピントが網膜より前に結んでしまい、像がぼやける状態です。子供の近視は、眼球の奥行の長さが伸びること(眼軸長の伸展)が主な原因となって進行します。
近視は発症年齢が低い程進行しやすく、強度近視になると網膜が引き伸ばされ萎縮することにより、黄斑変性症、緑内障、網膜剥離の発症リスクが高まるだけでなく、強度近視そのものが我が国の失明原因の第5位を占めるという怖い病気です。
近年、携帯ゲームやスマートフォンの普及などにより、小学生の裸眼視力低下者は増加の一途を辿っています。近視発症の低年齢化により、今後、強度近視の割合が増加すると予想されます。したがって、子供の近視進行を早期の段階で予防することは、将来、強度近視になるのを食い止めるためにとても重要です。しかしながら、強度近視への進行を予防する治療方法は未だ確立していません。
そこで自治医科大学附属さいたま医療センターとこんの眼科、大宮はまだ眼科、レンズメーカー(ユニバーサルビュー社)が共同で、近視進行予防プロジェクトを立ち上げました。
この近視進行予防プロジェクトでは、まず、オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用が、オルソケラトロジー単独よりも強い近視進行抑制効果があるかを確認します。最終的な目標としては、強度近視への進行を予防する治療方法の確立を目指しています。
自治医科大学附属さいたま医療センター眼科・こんの眼科・大宮はまだ眼科
ダウンロード  近視進行予防プロジェクト.pdf 262
タイトル 学童期の近視について~近視進行抑制治療のトピックス~
カテゴリ 講演資料
概要 (2015年11月21日自治医科大学附属さいたま医療センター平成27年度第2回市民公開講座にて講演)
近視とは、遠くを見る時にピントが網膜より前に結んでしまい、像がぼやける状態です。近視の原因として長い間、近業による毛様体筋の過緊張により水晶体の屈折力が増加し固まることを原因とする屈折説と、近業の刺激により眼球の奥行きの長さ(眼軸長)が伸びること(伸展)を原因とする眼軸説の二つが考えられていました。ところが近年、眼軸長の計測技術の進歩により、学童期の近視進行はほとんどが眼軸長の伸展が原因であることが明らかになりました。
近視は発症年齢が低い程進行しやすく、眼軸長が過伸展し強度近視になると網膜が引き伸ばされ萎縮することにより、緑内障、黄斑変性症、網膜剥離の発症リスクが高まります。強度近視は我が国の失明原因の第5位を占めるという怖い病気です。近年、勉強時間の増加や携帯ゲーム・スマートフォンの普及などにより、小学生の裸眼視力低下者は増加の一途を辿っています。近視発症の低年齢化により、今後、強度近視の割合が増加すると予想されます。したがって、子供の近視進行を早期の段階で予防することは、将来、強度近視になるのを食い止めるためにとても重要ですが、治療方法は未だ確立していません。
しかし近年、眼軸説に基づいた有力な治療方法が報告されるようになりました。その方法の一つが、オルソケラトロジーです。これは、寝ている間に特殊な形状をしたレンズを装用することで角膜の中央部を平坦化し、朝レンズをはずしても日中は裸眼で過ごすことができるという新しい矯正方法です。サッカーや水泳などのスポーツを裸眼で安全に楽しめるメリットのほかに、近年、子供の近視進行を抑制することが世界各国より報告されています。もう一つの有力な方法は、副交感神経遮断薬アトロピンの点眼です。散瞳と調節麻痺を目的に使用されている1%アトロピン点眼薬は、最も強い近視進行抑制効果があると認められていますが、まぶしい、近くが見づらいなどの副作用が強く、日常的な点眼は実際には不可能でした。しかし最近、副作用がほとんどなく日常的に点眼が可能な0.01%アトロピン点眼薬でも近視進行を抑制することが海外で報告されています。また当科では、オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用が、オルソケラトロジー単独よりも強い近視進行抑制効果があるかを確認する共同研究を実行中です。
今回の講演では、学童期の近視の疫学、発症進行のメカニズム、そして近視進行予防の最新治療について、ご紹介いたします。
ダウンロード  学童期の近視について.pptx 2207
タイトル 学童期の近視進行抑制の最新治療について
カテゴリ 講演資料
概要 (2016年7月9日埼玉眼科病診連携クリニカルカンファレンスにて講演)
近視の原因として長い間、近業による毛様体筋の過緊張により水晶体の屈折力が増加し固まることを原因とする屈折説と、近業の刺激により眼球の奥行きの長さ(眼軸長)が伸びること(伸展)を原因とする眼軸説の二つが考えられていた。ところが近年、眼軸長の計測技術の進歩により、学童期の近視進行はほとんどが眼軸長の伸展が原因であることが明らかになった。
近視は発症年齢が低い程進行しやすく、眼軸長が過伸展し強度近視になると網膜が引き伸ばされ萎縮することにより、緑内障、黄斑変性症、網膜剥離の発症リスクが高まる。強度近視は我が国の失明原因の第5位を占める。近年、勉強時間の増加や携帯ゲーム・スマートフォンの普及などにより、小学生の裸眼視力低下者は増加傾向を辿っている。近視発症の低年齢化により、今後、強度近視の割合が増加すると予想され、子供の近視進行を早期の段階で予防することは、将来、強度近視になるのを食い止めるためにとても重要であるが、治療方法は未だ確立していない。
しかし近年、眼軸説に基づいた有力な治療方法が報告されるようになった。その方法の一つとして、オルソケラトロジーが挙げられる。これは、寝ている間に特殊な形状をしたレンズを装用することで角膜の中央部を平坦化し、朝レンズをはずしても日中は裸眼で過ごすことができるという新しい矯正方法である。サッカーや水泳などのスポーツを裸眼で安全に楽しめるメリットのほかに、近年、子供の近視進行を抑制することが世界各国より多数報告されている。もう一つの有力な方法は、副交感神経遮断薬アトロピンの点眼である。以前より1%アトロピン点眼薬は、最も強い近視進行抑制効果があると報告されているが、散瞳作用、近見障害などの副作用により、日常的な点眼は実際には不可能であった。しかし最近、副作用がほとんどなく日常的に点眼が可能な0.01%アトロピン点眼薬でも近視進行を抑制することが報告されている。
当科では、オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用が、オルソケラトロジー単独よりも強い近視進行抑制効果があるかを確認する共同研究を計画し、日本学術振興会の科学研究費助成事業に採用され、実行中である。
今回の講演では、学童期の近視の疫学、発症進行のメカニズム、そして近視進行抑制の最新治療について、述べる。
ダウンロード  2016年度自治医大カンファ.pptx 1852
タイトル オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼の併用治療の検討 (1年間の眼軸長変化)
カテゴリ 講演資料
概要 (2016年11月5日 第70回日本臨床眼科学会、国立京都国際会館にて発表)
【目的】学童におけるオルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼の併用による近視進行抑制(眼軸長伸展抑制)の相加効果について検討する前向き研究を実行中である。1年間の眼軸長変化量について評価したので報告する。
【対象と方法】対象はオルソケラトロジーを希望する患者のうち、8~12才の男女、等価球面屈折度数-1.00~-6.00D、乱視度数1.50D以下、不同視1.50D以下、矯正視力1.0以上を選択基準とし、オルソケラトロジー・0.01%アトロピン点眼併用群(A群)、オルソケラトロジー単独群(B群)の2群に無作為に割り付けた。両群とも角膜矯正用コンタクトレンズ「ブレスオーコレクト®」を就寝中装用し、A群はレンズ装用開始3ヶ月後から0.01%アトロピンの就寝前点眼を開始した。眼軸長はレンズ装用開始3ヶ月後にIOLマスター®で測定した値を基準値とし、以後3ヶ月毎に測定した。1年間の眼軸長変化量を2群間で比較した。
【結果】2016年10月8日現在、オルソケラトロジー開始15ヶ月後の眼軸長測定値が得られた症例はA群15例、B群17例、合計32例であった。1年間の眼軸長変化量はA群0.08±0.13mm、B群0.20±0.15mmで、A群がB群に比べ有意に小さかった(P=0.028、unpaired t test)。
【結論】オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼の併用は、オルソケラトロジー単独よりも強く眼軸長伸展を抑制し、近視進行抑制の相加効果がある可能性が示唆された。
ダウンロード  第70回日本臨床眼科手術学会.pptx 1264
タイトル Suppressive effect of combined treatment of orthokeratology and 0.01% atropine instillation on axial length elongation in childhood myopia
カテゴリ 講演資料
概要 (2017年5月8日 ARVO 2017 annual meeting、ボルチモア、米国 にて発表)
Purpose. To perform a prospective, observational clinical study to determine the combined suppressive effects of orthokeratology (OK) and 0.01% atropine instillation on axial length elongation in childhood myopia. We report the results of a 1-year follow-up of this study.
Methods. Children aged 8 to 12 years with spherical equivalent refractions of -1.00 to -6.00 diopters (D) and astigmatism of -1.50 D or less were included and randomly assigned to treatment with OK with 0.01% atropine or OK alone. Both groups wore the OK contact lenses (Breath-O correct; Universal View Co., Ltd., Tokyo, Japan) while sleeping. The OK with 0.01% atropine group started instillation of 0.01% atropine once nightly from 3 months after the start of OK. The axial length was measured every 3 months using noncontact optical biometry (IOLMaster; Carl Zeiss Meditec, Dublin, CA), and the 3-month axial length served as the baseline value. Increases in axial length over 1 year were compared between the two groups and analyzed in relation to age and spherical equivalent refraction at study entry in both groups. The measured refractive and axial length values were averaged from both eyes of the subjects.
Results. Forty subjects (20 subjects in the OK with 0.01% atropine group and 20 subjects in the OK alone group) completed the 1-year follow-up examination. At study entry, age, sex, spherical equivalent refraction, and axial length did not differ significantly between the groups. Increases in axial length over 1 year were 0.09 ± 0.12 and 0.19 ± 0.15 mm for the OK with 0.01% atropine group and the OK alone group, respectively, a difference that reached significance (P = 0.0356, unpaired t-test). No significant correlations were found in either group between ages and increases in axial length. A significant correlation was found between the spherical equivalent refraction and increased axial length in the OK alone group (Pearson’s correlation coefficient; r = 0.805, P < 0.001) but not in the OK with 0.01% atropine group (r = 0.306, P = 0.189; Figure).
Conclusions. Combined treatment of OK and 0.01% atropine instillation suppressed axial length elongation more than OK alone in childhood myopia. Although OK was less effective in slowing axial elongation in subjects with lower degrees of myopia, this weakness was covered by the addition of 0.01% atropine instillation.
ダウンロード  ARVO 2017 Poster (Kinoshita).pptx 525
タイトル Additive effects of orthokeratology and atropine 0.01% ophthalmic solution in slowing axial elongation in children with myopia: first year results
カテゴリ 研究論文
概要 (2018年7月4日からJapanese Journal of Ophthalmology (JJO)にOnlineで掲載)
Purpose: To investigate the additive effects of orthokeratology (OK) and atropine 0.01% ophthalmic solution, both of which are effective procedures to slow axial elongation in children with myopia.
Study Design: Prospective randomized clinical trial.
Methods: Japanese children aged 8 to 12 years with a spherical equivalent refractive error of -1.00 to -6.00 diopters were included. A total of 41 participants who had been wearing the OK lenses successfully for 3 months were randomly allocated into two groups to receive either the combination of OK and atropine 0.01% ophthalmic solution (combination group) or monotherapy with OK (monotherapy group). Subjects in the combination group started to use atropine 0.01% ophthalmic solution once nightly from 3 months after the start of OK. Axial length was measured every 3 months using non-contact laser interferometry (IOLMaster), and the axial length measurement at month 3 of OK therapy was used as the baseline value in both groups. The increase in axial length over 1 year was compared between the two groups.
Results: A total of 40 consecutive subjects (20 subjects in the combination group and 20 in the monotherapy group) were followed for 1 year. The increase in axial length over 1 year was 0.09 ± 0.12 mm in the combination group and 0.19 ± 0.15 mm in the monotherapy group (P = 0.0356, unpaired t-test).
Conclusion: During the 1-year follow-up, the combination of OK and atropine 0.01% ophthalmic solution was more effective in slowing axial elongation than OK monotherapy in children with myopia.
タイトル 科学研究費助成事業 研究成果報告書
カテゴリ 研究論文
概要 研究課題名
0.01%アトロピン点眼薬とオルソケラトロジーの併用による近視進行抑制効果の検討

研究成果の概要
子供の近視進行の原因は主に眼軸長の伸展である。オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用による眼軸長伸展抑制の相加効果について調査した。近視度数-1.00~-6.00Dの8~12才の男女をオルソケラトロジー・0.01%アトロピン点眼併用治療群(併用群)、オルソケラトロジー単独治療群(単独群)の2群に無作為に割り付けた。併用群は単独群と比べて1年間の眼軸長伸展を有意に抑制したが、2年間では有意差を認めなかった。しかし-1.00~-3.00Dの亜群では、併用群は単独群と比べて2年間に渡って眼軸長伸展を有意に抑制した。併用治療は近視度数の弱い子供の特に治療1年目に有効であると考えられた。
ダウンロード  研究成果報告書.pdf 339
タイトル 第72回日本臨床眼科学会インストラクションコース
カテゴリ 講演資料
概要 10. 近視治療トータルコーディネート~メカニズム研究から進行抑制、外科的治療まで~
鳥居秀成1、世古裕子2、栗原俊英1、二宮さゆり3、木下望4、稗田牧5
1:慶應大、2:国立障害者リハビリテーションセンター研究所、3:伊丹中央眼科、4:自治医大・さいたま医療センター、5:京都府医大
(2018年10月11日東京国際フォーラムにて講演)
近年世界の近視人口が急増している。-0.50D以下を近視と定義した場合、全世界の近視人口は2050年には全世界人口のほぼ半数の約50億人になる予測が報告(Holden BA, et al. Ophthalmology, 2016)されている。近視のメカニズムは不明であり、それに対する有効な手段は限られているのが現状である。しかし近年、近視発症・進行の分子メカニズム解明に向けた基礎研究も目覚しい進歩を遂げている。また、低濃度アトロピン・オルソケラトロジー・屋外活動など様々な近視進行抑制法が脚光を浴びてきている。さらに、近視患者の「裸眼」生活に対する希望をかなえるため、新しい屈折矯正手術も行われている。
本インストラクションコースは、近視のメカニズム追究から進行予防、屈折矯正手術までの近視に関するトータルコーディネートをするコースであり、昨年に続き第2 回目の開催になる。各演者の分担と内容は下記のとおりである。
1. 近視実験動物モデル:世古裕子
2. 近視進行の分子メカニズムと治療ターゲット:栗原俊英
3. 環境因子による近視進行抑制:鳥居秀成
4. メガネ・コンタクトレンズによる近視進行抑制:二宮さゆり
5. アトロピン・オルソケラトロジーによる近視進行抑制:木下望
6. 近視矯正手術アップデート:稗田牧
総合的な視点から見る近視に関する研究、進行抑制、治療について、網羅して頂ければ幸いである。