2016年12月
福島第一原子力発電所において採取した瓦礫試料の放射化学分析
保健物理
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- 巻
- 51
- 号
- 4
- 開始ページ
- 209
- 終了ページ
- 217
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5453/jhps.51.209
- 出版者・発行元
- 日本保健物理学会
福島第一原子力発電所で発生した廃棄物の処理処分方策を検討するためには、事故廃棄物の核種組成を把握する必要がある。そのためには、測定が容易な$\gamma$線放出核種のみならず、$\alpha$線や$\beta$線放出核種に対する放射化学分析データが必要である。そこで本研究では、1, 2及び3号機原子炉建屋内から発生した瓦礫の放射化学分析を行い、$^{3}$H, $^{14}$C, $^{60}$Co, $^{90}$Sr, $^{99}$Tc, $^{137}$Cs, $^{154}$Eu, $^{238, 239+240}$Pu, $^{241}$Am、及び$^{244}$Cmの放射能濃度データを取得した。このうち、$^{3}$H, $^{14}$C, $^{60}$Co、及び$^{90}$Srについては、それぞれ$^{137}$Cs濃度との比例関係の傾向が見られた。瓦礫の核種組成については、1, 2及び3号機で異なることが示唆されたが、これは事故進展の違いを反映しているものと推測される。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5453/jhps.51.209
- ISSN : 0367-6110
- CiNii Articles ID : 130005306416
- CiNii Books ID : AN00228458