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査読有り
2019年6月

摂食嚥下リハビリテーションを実施したクロウ・深瀬(POEMS)症候群の1例

新潟歯学会雑誌
  • 羽尾 直仁
  • ,
  • 辻村 恭憲
  • ,
  • 白石 成
  • ,
  • 井上 誠

49
1
開始ページ
19
終了ページ
24
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
新潟歯学会

クロウ・深瀬(POEMS)症候群の治療中に誤嚥性肺炎を発症し、摂食嚥下リハビリテーションを行った一例を報告する。症例は83歳男性。2012年にPOEMS症候群と診断され、サリドマイド治験に参加し、加療されていた。2017年11月に誤嚥性肺炎の診断で入院となり、摂食嚥下機能評価目的に当科初診となった。初診時、随意咳嗽力が低下し、粗そう性および湿性嗄声を認め、最長発声持続時間は9.9秒であった。反復唾液嚥下テスト3回、とろみ付き液体1ml摂取では3%以上のSpO2低下と頸部聴診にて湿性音を認めた。嚥下内視鏡検査では、喉頭浮腫および唾液誤嚥を認め、少量の食物摂取も困難であった。重度咽頭期障害の診断にて、口腔ケアおよび間接訓練にて介入を開始した。介入23日目に嚥下造影検査を経て、直接訓練を開始したものの、介入44日目に熱発とCRPの上昇があり、痰喀出も困難な状況のため直接訓練は中止となった。介入63日目に摂食嚥下リハビリテーション目的で地域医療支援病院に転院となり、2ヵ月間のリハビリテーションを実施したものの嚥下機能に明らかな改善はみられなく、胃瘻造設のため当院へ再入院となった。唾液誤嚥レベルの重度咽頭期障害は変わらなかったものの、転院前は困難であった痰喀出は可能であった。その後も直接訓練と間接訓練を継続し、最終的に少量のゼリー摂取が可能となり、リハビリテーション病院への転院を迎えた。(著者抄録)

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