2021年4月 - 2024年3月
牛第四胃変位発症に寄与する脂肪酸関連シグナルの解析と早期診断マーカーへの応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
分娩後の牛で好発する第四胃変位は発症後に乳量減少を伴うだけでなく死亡・廃用淘汰率も高いことから供用年数短縮の要因にもなっている。牛第四胃変位の病態解析では代謝プロファイリングを中心とした知見が得られているが、最も重要な要因である第四胃アトニーの発症メカニズムについて「実際には第四胃平滑筋に何がおきているのか」が不明なままであり、本症の制圧を難しくする原因となっている。、申請者はこれまでに第四胃の平滑筋組織を用いた研究を通し、中鎖脂肪酸の増加とω-3脂肪酸の減少が第四胃収縮を抑制して第四胃変位の発症のプロセスに大きく関わっていることを発見した。しかし、これらの変化が実際の第四胃変位牛の生体内でいつどのように発生しているのかは不明である。
。本研究では、供試牛それぞれの中鎖脂肪酸およびω-3脂肪酸の動態を分娩前から分娩後8週まで継続的にモニタリングし、脂肪酸産生・代謝経路およびや脂肪酸/TLR4シグナルの活性化がどのように変化するかを理解することをめざす。これまでの先行研究では、ある一時点における牛群の評価を行い、その結果から考察することが一般的な研究デザインとして用いられてきたが、本研究ではそれぞれの供試牛について分娩前から分娩後8週まで連続して解析を行なうことにより、より明瞭な成績が得られることが期待される。
。本研究では、供試牛それぞれの中鎖脂肪酸およびω-3脂肪酸の動態を分娩前から分娩後8週まで継続的にモニタリングし、脂肪酸産生・代謝経路およびや脂肪酸/TLR4シグナルの活性化がどのように変化するかを理解することをめざす。これまでの先行研究では、ある一時点における牛群の評価を行い、その結果から考察することが一般的な研究デザインとして用いられてきたが、本研究ではそれぞれの供試牛について分娩前から分娩後8週まで連続して解析を行なうことにより、より明瞭な成績が得られることが期待される。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K05946
- 体系的番号 : JP21K05946