基本情報


J-GLOBAL ID
201801017922600676
researchmap会員ID
B000306329

日本腎臓学会専門医・指導医・評議員、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員、総合内科専門医、日本透析医学会専門医・指導医、腎臓リハビリテーション学会代議員。

2005年昭和大学(現 昭和医科大学)医学部卒。昭和医科大学藤が丘病院、聖隷横浜病院、富士吉田市立病院にて主に腎臓内科診療に従事。2011年腎臓・透析医のための第8回臨床研究デザイン塾に参加し山口真先生(現 愛知医科大学病院 腎臓・リウマチ膠原病内科)、住田圭一先生(現 University of California, Los Angeles, UCLA)とともに最優秀グループ賞を獲得。2014年4月から京都大学大学院社会健康医学系医療疫学分野修士課程へ進学し、福原俊一先生に師事し公衆衛生修士を取得。同年より福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンターフェローに就任。2015年9月昭和大学医学部大学院において医学博士を取得。2017年5月より昭和医科大学藤が丘病院腎臓内科助教、2020年3月同講師。2023年4月よりDivision of Nephrology, University of Illinois Chicagoに留学しTanika N Kelly教授, James Lash教授の指導の下、米国の慢性腎臓病コホートであるCRIC(Chronic Renal Insufficiency Cohort)を用いた研究に従事。2025年4月に帰国し現職である昭和医科大学藤が丘病院腎臓内科講師に就任している。

その他、昭和医科大学臨床疫学研究所を兼任担当。

 

社会活動

診療ガイドライン作成委員として

  • 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業) 難治性腎障害に関する調査研究班. エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン (2017, 2020, 2026)
  • 厚生労働科学研究費補助金 免疫・アレルギー疾患政策研究事業 関節リウマチ診療ガイドライン(2024)
  • 厚生労働科学研究費補助金 免疫・アレルギー疾患政策研究事業 全身性エリテマトーデス診療ガイドライン(2026)
  • 日本透析医学会慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン(2015外部評価委員, 2026)
  • 薬剤性腎障害の診療ガイドライン
  • 日本腎臓学会, CKD診療ガイドライン改訂準備委員会 CKD 診療ガイド・ガイドライン(2018, 2023)
  • 日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン (2025)

特にネフローゼ症候群2026、関節リウマチ2024, 全身性エリテマトーデス2026はガイドライン作成事務局またはSRチーム指導として従事している。

他、日本腎臓学会CKD-JACⅡ委員会データセンター、日本腎臓リハビリテーション学会学術委員会調査研究ワーキンググループ、ノースウェスタン大学日本人研究者の会 (NUJRA), 幹事(2024年4月 - 2025年3月)などを務めている。

 

教育活動

教育活動においては、学部教育では病院実習を中心に、病棟実習やカンファレンスを通じた指導を積極的に行っている。初期研修医・専攻医教育についても、病棟および外来診療を通じた実践的教育に力を入れており、これまでにベスト指導医賞を受賞している。

また、看護教育にも継続的に関与しており、過去に特定行為研修の責任者を務めたほか、現在も昭和医科大学認定看護師教育センターにおいて講義を担当している。院内における特定行為実施体制の整備・実装にも積極的に取り組み、多職種連携を基盤としたチーム医療教育を推進している。

さらに、腎臓内科医局員や大学院生に対して、臨床研究・症例報告を通じた研究教育を行っている。症例報告を研究教育の入り口として重視し、臨床疑問の定式化、文献検索、研究デザイン、論文執筆、学会発表まで一貫した指導を行うことで、若手医師のアカデミックマインド育成に努めている。

学外活動としては、iHope Internationalが主催する「腎臓透析医のための臨床研究デザイン塾」、福島県立医科大学による「会津藩校日新館臨床研究デザイン塾」、日本プライマリ・ケア連合学会、日本リウマチ学会臨床研究トレーニング合宿などにおいて、ファシリテーターやオーガナイザーを歴任している。臨床現場の疑問を研究へ発展させる教育を重視し、若手研究者育成および臨床疫学教育に継続的に携わっている。

研究活動

 慢性腎臓病(CKD)、透析、糸球体疾患、膠原病関連腎障害を対象として、臨床疫学・患者中心アウトカム研究を行っている。特に、「患者がどのように生き、どのように治療を選択するか」に着目し、患者報告アウトカム(PROs)、精神心理的要因、活動量計を用いた身体活動、フレイル、advance care planning(ACP)、shared decision-making(SDM)を軸とした研究を推進している。

糸球体疾患領域では、全国規模データベースや多施設共同研究を用い、ネフローゼ症候群診療の実態、RAAS阻害薬使用状況、治療パターン、予後関連因子に関する研究を行ってきた。また、薬剤性腎障害や自己免疫疾患関連腎障害に関する研究・診療ガイドライン作成にも参画している。

CKD・透析領域では、患者の精神心理面と治療選択・予後との関連に強い関心を持ち、抑うつ、QOL、ACP、保存的腎臓療法(CKM)、透析導入意思決定に関する研究を進めている。Japan DOPPSなどのリアルワールドデータを用いて、透析患者におけるACP実施状況、抑うつ症状、患者価値観と治療選択との関連を解析し、日本特有の透析観や意思決定文化に関する検討を行っている。

また、身体活動・フレイル研究にも取り組んでおり、加速度計やウェアラブルデバイスを用いた活動量評価、IPAQとの関連解析、COVID-19前後での活動量変化、ネフローゼ症候群患者における身体活動と臨床指標との関連などを報告している。近年は、身体機能のみならず、社会参加や生活機能を含めた包括的アウトカム評価へ研究を発展させている。

さらに、システマティックレビュー・メタアナリシス研究にも積極的に取り組み、透析患者に対する音楽介入の効果に関する国際共同Cochrane systematic reviewを進めている。本研究では、疲労、抑うつ、疼痛、血圧、QOLなど患者重要アウトカムに着目し、GRADE approachを用いたエビデンス評価を行っている。加えて、network meta-analysisやCINeMAを用いたエビデンス統合研究にも取り組み、糸球体疾患領域における免疫抑制療法の比較検討を行っている。

また、稀少症例や診断・治療上示唆に富む症例を中心に症例報告にも継続的に取り組んでいる。症例報告を若手医師・専攻医にとっての臨床推論、文献検索、論文執筆を学ぶ重要な教育機会と位置付けており、日常診療から研究課題を見出し発信する姿勢を重視した後進教育を行っている。 

研究手法としては、全国規模コホート研究、レジストリ研究、リアルワールドデータ解析、アウトカムリサーチ、システマティックレビュー・メタアナリシスを主軸としており、臨床現場で生じる課題を臨床疫学的手法によって可視化し、患者中心型腎臓医療のエビデンス創出を目指している。今後は、精神心理面、身体活動、治療意思決定を統合した包括的CKD診療モデルの構築と、日本発の患者中心アウトカム研究の国際発信を進めていく予定である。


委員歴

  23

論文

  82

書籍等出版物

  23

講演・口頭発表等

  107

所属学協会

  8

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5