2015年9月
組織理論の発展において社会ネットワーク論の与えた新たな視点
経済社会学年報
- 巻
- 37
- 号
- 開始ページ
- 38
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.15081/soes.37.0_38
- 出版者・発行元
- 経済社会学会
本論では、組織理論への社会ネットワーク理論の影響について概括する。第一に、まずこの理論が、社会ネットワークが、市場や階層組織とは異なる形態で、経済取引を独特に調整し、独自の効率性を示すメカニズムがあるとの理論的前提を検討する。第二に、「弱い紐帯の強み」のような社会ネットワークの独特の構造や過程の形態特性が、企業組織や個人の経済成果を上昇させる効果を指摘して、組織にとっての「社会関係資本」であると考えていることを見る。第三に、近年は巨大ネットワークと時間的変動の分析が展開し、それをもとに経済活動を活性化する効果的な社会的ネットワークをマネジメントすることへの近年の関心を検討する。最後に、組織理論としての現在の研究課題を整理したい。<br />
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- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15081/soes.37.0_38
- ISSN : 0918-3116
- CiNii Articles ID : 130005140451
- CiNii Books ID : AN00342602