2019年9月8日
大地へ追われて──森崎和江『まっくら』における〈暗闇〉の射程(パネル 女の語り、移動の語り)
Global Network for Gender Studies in Asia
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- 記述言語
- 会議種別
- シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
- 開催地
- チュラロンコーン大学
- 国・地域
- タイ
戦争を軸にした女性の移動と語りを取り上げるパネルにおいて、女性炭鉱労働者への聞き書きによる森崎和江『まっくら——女坑夫からの聞き書き』(理論社、1961年)を対象に、経験を「話す-聞く」という動的な行為を考察する。1927年に植民地統治期の朝鮮に生まれ、17歳の時に単身日本へ渡った森崎和江は、戦後に自身の加害性を認識するなかで聞き書きに取り組んだ。聞き書きの場において、女性労働者の声を取り上げることと共に、森崎自身の経験を捉え直す契機となっていたことを、ケアの文脈から意味づけることを試みた。