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1992年6月

高レベル放射性廃液の脱硝時における超ウラン元素の沈殿挙動に関する研究

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 白橋 浩一
  • ,
  • 久保田 益充

29
6
開始ページ
559
終了ページ
565
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.3327/jnst.29.559
出版者・発行元
Atomic Energy Society of Japan

高レベル放射性廃液のギ酸による脱硝時におけるPu、NpおよびAmの沈殿挙動について模擬廃液を用いて研究した。また、脱硝時に生成した沈殿物からの超ウラン(TRU)元素の回収のため、シュウ酸溶液による沈殿物の溶解法についても研究した。脱硝による高レベル廃液の酸性度の低下に伴い、TRU元素の沈殿率は増加した。日本原子力研究所で開発されている群分離プロセスで採用されている[HCOOH]/[HNO$_{3}$]=1.5での脱硝時において、NpおよびAmの沈殿率はそれぞれ0.6\%および0.06\%とわずかであったが、Puは90\%が沈殿した。PuおよびNpの沈殿率は、Pu濃度6$\times$10$^{-4}$~6$\times$10$^{-5}$MおよびNp濃度10$^{-3}$~10$^{-5}$Mの範囲内で濃度依存性を示さなかった。Puは重合や加水分解により沈殿しているのではなく、Mo,Zr等の他元素と共に沈殿していることがわかった。1lの高レベル放射性廃液を脱硝したとき発生する沈殿物は0.5Mシュウ酸800mlで溶解できることがわかった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3327/jnst.29.559
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130000826215
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2052112
ID情報
  • DOI : 10.3327/jnst.29.559
  • ISSN : 0022-3131
  • CiNii Articles ID : 130000826215

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