2013年4月 - 2017年3月
ヒトはなぜあがるか?-社交不安障害における対人認知処理の脳機能・形態研究-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
対人関係や社交場面における強い不安や緊張を主な症状とする社交不安症患者に対し、社会脅威に応じた対人認知回路の異常を特定することで、社交不安症の神経基盤を解明し、認知行動療法の治療計画の設計に役立てることを目的とした。4種の顔表情画像(中立、怒り、恐れ、微笑み)を提示した時の扁桃体活動をfunctional MRI(fMRI)により評価した。その結果、健常対照者では、「怒り」の表情に対してのみ強い活動が認められるのに対して、社交不安症の方では、すべての表情に対して強い活動が認められたことから、中立という曖昧な表情に対してバイアスのかかった解釈を行っていることを反映している可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 25461749
- 体系的課題番号 : JP25461749